こんにちは、アト良くの横井謙太郎です。

 

千葉の流山市で、アレルギーに関する何とも言えない気持ちになる残念なニュースがありました。メディアでかなり取り上げられていたので、ご存知の方も多いと思います。

 

産経ニュースによると、

 

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食物アレルギーの子供に、母親が対象食物をわざと摂取させるという前代未聞の事件が起きた。牛乳アレルギーを持つ5歳の長女に牛乳を飲ませたとして、千葉県警は13日までに殺人未遂容疑で同県流山市の会社員、佐久ちはる容疑者(35)を逮捕。佐久容疑者は以前、児童相談所に「育児に不安がある」と訴えたことがあり、育児ノイローゼの可能性もありそうだ。

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と報道しています。

 

アナフィラキシーショックを意図的に狙った殺人未遂ということになるのでしょうか。アナフィラキシーショックは、血圧の低下や意識障害などを引き起こし、場合によっては生命を脅かす危険な状態になることもあります。厚労省の『日本におけるアナフィラキシーショック死亡者数』をによると、毎年50〜70人くらいの人が亡くなっているようです。

 

記憶に新しいのは2012年、当時、調布の小学校5年生の女の子が亡くなったアナフィラキシーショックでしょうか。学校給食での、チーズ入りチヂミが原因でした。エピペンも持っていたけど、女の子が嫌がったため先生が打たなかったことが問題になっていました。

 

今回は、意図的に母親がアナフィラキシーショックを起こそうとしたとみられています。そして、何とも言えない気分になるのは、容疑者本人が4〜7月にかけて4度も児童相談所に相談しに行っていることです。自分が限界に達していたことがわかっていたのかもしれません。

 

もちろん、殺人未遂ですから擁護するつもりはありません。しかし、育児だけでも大変なのに、加えて子供に重度のアレルギーがあるというのは、相当の負担になっていたのではないか?と推測できます。心理のプロフェッショナルがそばにいたならば、結果は変わっていたように思います。

 

家族システムの構築は、今の日本にとってどの分野でも必要なのかもしれません。そして、ママたちの負担をできるかぎり減らしてあげたいですね。

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