先日、仲間が起業して建築した自然素材の住宅を見てきました。クリエイティブ・アセット・カンパニーの小林俊広さんは、幼少期から喘息を患い苦労してきた経験から、賃貸住宅でもアレルギーに優しい住宅を提供したいという想いで起業しました。僕も小児喘息で苦しい思いをしてきましたので、気持ちがよくわかります。また、アトピーとは違う苦しみですね。
1R～1LDKまで全7戸。どれも床は無垢のパイン材を使用しています。昔の日本家屋では、無垢の素材は当たり前に使われていました。おばあちゃんちの縁側や廊下が無垢であったことを思い出します。夏はひんやりして、冬は温かみがあるんですよね。近年になり品質の均一化、コスト削減、施工の簡易性などの向上を目的に合板フローリングが当たり前となりました。そんな中、賃貸住宅で無垢を使うなんて粋ですね。温かみと経年の味わいは天然素材ならではです。
写真では少し見づらいかもしれませんが、壁と天井は漆喰を使っています。何といっても、アトピーやアレルギーをもつ僕らにとっては、漆喰は安心感があります。今問題になっているシックハウス症候群。原因はホルムアルデヒドと言われていますが、漆喰はこのホルムアルデヒドを吸着してくれると言われています。また、二酸化炭素を吸着する性質があるため、環境にも、カラダに優しい素材ですね。
まだ工事中で、完成はもうすぐだそうですが、外観はコーラルストーンが使われていました。どんな建材かよく知らなかったので聞いてみると、サンゴ礁や貝殻などが長い年月を経て化石化して形成された天然のサンゴ石灰岩だそうです。漆喰も石灰石、コーラルストーンも石灰岩ということで、非常に相性が良いそうで、耐火性や調湿作用に優れた自然素材なんだそうですよ。
賃貸でここまでやっている自然素材住宅はなかなかありません。入ったときの空気感が違うし、うまく文字にできないのですが、何とも言えない安心感があります。アトピーはストレス発散も必要だと思っていますが、こういった空間で毎日就寝することができるのは、最高だろうなと思いました。とても勉強になった一日となりました。
もしご興味があればぜひ内見してみてください。
クリエイティブ・アセット・カンパニー 小林俊広さん ０９０−７８８９−２０８０
