こんにちは。NPO法人アトピーを良くしたい理事の中村亜希子です。

いじめに関するニュースが絶えませんね。よくいじめを無くすにはどうすればいいかなんて言うけれど、果たしてその解決策は見つかるのでしょうか。

 

私は小学2年生の時に転校をし、1年で帰ってきてすぐ5年生まで休学してアトピー治療をし、小学6年生からちゃんと登校し始めました。小学1年生の時にいた同級生が、いなくなっていきなり6年生から現れる。おまけにアトピー。かっこうの餌食になりました。

身体への暴力こそ無かったけれど、面と向かって罵声を浴びせられたり、無視されたり、給食に唾かけられたり、上履きを隠されたり、黒板消しを投げられたり、嫌がらせの手紙をもらったり。一番印象に残ってるのは「お前、目障りなんだよ」という言葉。胸にナイフが突き刺さりました。

当時の私は小学2年生で同世代とのコミュニケーションスキルが止まっているため、みんなとどう接していいか分かりませんでした。担任の先生は私がいない時にクラス全員を集め、「中村さんをいじめないように」と話をしました。一体それが何になるのでしょう?結果火に油を注いだだけです。悲しくて悔しくてたまりませんでした。ずっと行きたかった学校に、まさかそんな試練が待っていようとは。

でも私にはどんな時も味方になってくれる家族がいました。両親が学校に乗り込んで行ったこともあります。そんな家族に支えられ、なんとか小中学校を卒業。地元に友達はひとりもいません。成人式にも出ていません。

でもそんなの、大人になった今ではどうでもいいことです。大人になってから素敵な友達がたくさん出来ました。一時はいじめた人たちを恨んだりしたけれど、人を呪わば穴二つ。そんなちんけな人のために労力を使うのはもったいないです。もちろん悔しい気持ちは消えません。だからその負の気持ちをバネに、もっともっと幸せになる努力をするべきだと思っています。

 


もしも今アトピーでいじめられている人がこの文章を読んでいたら。

 


大丈夫。すべての物事には終わりがあります。いじめも絶対に終わります。人の身体にカサカサやブツブツがあるくらいでいじめてくる人の目を、気にして生きていく必要はありません。

今は悔しくて悔しくてしょうがないと思います。その悔しさはとっておきましょう。それはこの先、頑張るための原動力です。悔しいという気持ちは何よりも大きなパワーになります。いじめっ子にはぶつけず、その貴重なパワーを自分のために使いましょう。たくさん悔しい思いをした人の方が、大きく成長できるはずです。

今は無理しなくたっていい。学校へ行かないくらいで人生が終わったりしません。私は3年以上小学校へ行っていないけれど、今最高にハッピーです。大人になったら驚くほど広い世界が待っています。自分が輝ける場所が必ずあります。

なんで自分だけがアトピーに、、と思うかもしれません。日本にどれくらいアトピー患者がいるか知っていますか。おおよそ400〜500万人。大なり小なりアトピーに苦しむ人はこれだけいるのです。私もそのひとりです。辛いのは自分だけではありません。

PEZ86_kamigakourintenshinohashigo

自分を受け入れるには時間がかかるかもしれない。丸ごと受け入れなくたっていいんです。人と比べなくたっていいのです。

ゆっくりと自分の良さを見つけていって下さい。そして自分らしく生きていって下さい。

Pocket