こんにちは。はじめまして!アトピーの方のためのファッションスタイリストはせがわちえみと申します。4歳の息子がいるママです。

私は生後2ヶ月からアトピー性皮膚炎でした。小学校の頃は一目でアトピーだと分かる状態でしたが、両親の考えであまり薬は使わず、季節によって症状が強く出るとき以外は元気よく過ごし、成人になるまで仕事も恋愛も遊びも人並みに経験してきました。

しかし28歳のときの出産を期にアトピーが大悪化してしまいました。この頃はほぼ毎日のようにステロイドを塗っていましたが、激しい痒みと痛みで夜は全く眠れません。全身が真っ赤に腫れてしまい動ける状態ではなかったので、息子のおむつ交換やお風呂入れは家族にお願いして、授乳のときだけ私の部屋に連れてきてもらいました。身体がボロボロになりながらも「私にしか出来ない」と思い、やっとの思いで授乳していました。外になんて出られる状態ではないので、産後4ヶ月間は実家に引きこもる毎日。

その後漢方薬を試してみるも私には合わず、さらに悪化。一進一退を繰り返し、季節がただ過ぎていきました。そんな中ふと「将来子どもの学校行事に参加できなかったらどうしよう」と思い、アトピー完治へ向けて脱ステロイドすることを決意。それと同時に食生活も見直して、玄米菜食生活をすることにしました。

それは簡単なことではありませんでした。無添加・無農薬の食材を探し求めての買い物は時間とお金がかかる。家族とは別に自分の食事を作っていたため手間もかかる。友人との食事でも相手に気を使わせてしまい、食べ物に対して「良い」か「悪い」で判断してしまうようになったので、いつしか純粋に食事を楽しめなくなっていました。

完治を目指し脱ステロイドに踏み切ったので、少し良くなってもまだまだダメだと自分を追い込んで「完璧に治さなくては!!」と必死でした。薬は絶対に使ってはいけないと自分の中で強く決めていて、がんじがらめになってしまっていたのです。

とにかく自分のことで精一杯なので、家事・育児を満足にできず自己嫌悪に陥る毎日。いつまで続くか分からないこの状況によって家族に大きな負担をかけてしましいました。

 

産後から4年間、たくさんの苦悩があり最近まで本当に大変な日々でした。ただ、苦悩の中にいいこともありました。

主人の偉大さを改めて感じたこと、かけがえのない友人ができたこと、アトピーの方のためのスタイリストという夢を見つけられたこと、そして自分を見つめ直し、きちんと向き合う機会になったこと。いろいろなものが、今も私の糧になっています。

私がどんなに辛くても常に言い続けていたことがあります。

 

「確信のない自信がある」

 

もちろん不安はありました。でも、アトピーが良くなるという絶対的な自信を持っていました。もしも今、自信が持てないと思っている方がいたら、「良くなる!」と毎日声に出して言ってみてください。身体が「信じてくれている」と感じるはずです。少しずつ。確実に。

私は現在、玄米菜食をやめて自分が食べたいものを食べています。そして多少肌が荒れていても気にせず好きな洋服を着て出かけます。やっと自分らしさを見つけることができました。前向きになれた今、今度は私がアトピーの人たちをHAPPYにしてあげたいという気持ちを胸に、スタイリストとして日々邁進中です。

アトピーをお持ちのお母さん、子育てがきちんとできていないと感じないでください。子どもにとっては「お母さんが生きていて、そこにいる」だけでいいのです。イライラしてもいいのですよ、その後にギュッと抱きしめてあげれば。それだけで本当に素敵なお母さんです。

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