こんにちは。NPO法人アトピーを良くしたい(アト良く)の横井謙太郎です。

 

さて、今年もこのシーズンがやってきましたね。敏感な人だとすでにスギの脅威を感じているのではないでしょうか。私は幸いにも花粉症にはなっていませんが(と言い聞かせている)、毎年苦しんでいる人も多いですよね。厚生労働省の協力による全国調査によりると、国民のおよそ25%と考えられています。4人に1人ですか、これは多いですよね。

 

花粉症は、花粉によって生じるアレルギー疾患の総称で、主にアレルギー 性鼻炎とアレルギー性結膜炎が生じます。花粉が鼻に入ると、くしゃみ、鼻汁が生じ、少し遅れてから鼻づまりになります。また、目に花粉が入ると目がかゆくなり、涙が流れ、目が充血してき ます。症状が強いときは、鼻で吸収されなかったスギの抗原成分が鼻から喉へ流れ、喉のかゆみ、咳を生じます。また、鼻づまりによる頭痛、鼻や喉 の炎症反応による微熱、だるさなどの症状に悩まされることまであるのです。

 

アトピーと違って花粉症は原因が明確です。花粉症の70%はスギによるものとされています。森林の18%がスギ林で、スギ林の面積は日本の国土の12%日本のあたるそうです。こう考えると脅威ですよね。

 

治療法は、対処療法と根治療法の2つがあります。

対処療法は

・点眼薬、点鼻薬などによる局所療法

・内服薬などによる全身療法

・レーザーなどによる手術療法

根治療法は

・舌下免疫療法

・原因抗原(花粉など)の 除去と回避

・アレルゲン免疫療法 (減感作療法)

などかあり、やはり医師と相談しながら花粉症を退治していくのがいいですね。

 

最近では、舌下免疫療法も保険適用になり、治療を受ける人も増えているようです。スギの液体を舌の下にたらしいく方法ですね。ただ、それも劇的に良くなる薬ではないようです。現在、さらに花粉症の研究も進んでいます、アナフィラキシーショックなど副作用を取り除く治験をしていおり、10年くらいすればもっと良い薬がでているかもしれません。

 

すぐに劇的に良くなる治療法がないのであれば、やはりセルフケアが大切です。

・花粉情報をチェックして、飛散量が多い時は外出を控える

・外出時はマスクやメガネをする

・窓は閉めておく

・洗濯物は外に干さない

・帰宅時は服についた花粉を払ってから、部屋に入る

・帰ったらすぐにうがい手洗い、もしくはすぐにお風呂に入る。

 

厚生労働省のデータをみていたら興味深い数値を見つけました。

■マスクなし メガネなしの場合

鼻の中の花粉数、1,848個、結膜の上の花粉数 791個

■通常のマスク 通常のメガネ

鼻の中の花粉数 537個、結膜の上の花粉数460個

■花粉症用マスク 花粉症用メガネ

鼻の中の花粉数304個 、結膜の上の花粉数 280個

マスクやメガネなんてシンプルな発想ですが、そのシンプルな対策をいかに行動に移すことができるか?は、数値を見る限り重要ですよね。

 

グルテンフリーが花粉症にも効く!?という話を友人から聞いたことがあります。友人が花粉症で、毎年このシーズンになると病院に行ってアレグラを飲んでいるそうですが、いまいち効かないので、今年はグルテンフリーをやってみたそうです。そうしたら、明らかに自分には合っているらしく、今年はかなり調子が良いそうです。すでに説明はいらないかもしれないけど、グルテンとは小麦、大麦、ライ麦などの穀物から生成されるタンパク質の一種で、パンやうどんのもちもち感や弾力の素になる働きをするものなんですね。だから、ピザ屋さんなんて、これがないと大変なことになるわけです。

どれが効くかは人によって違うだろうし、この友人のように何かを試してみるという行動力は必要ですよね。因みに、キリンのどごしはグルテンフリーですって。小麦でなく、大豆なんですね。

 

のどごし

 

今年は、どんな花粉症対策にチャレンジしてみますか?

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