みなさま、こんにちは。NPO法人アトピーを良くしたい(アト良く)プロボノチームの朝倉優です。
10月15日(日)に行われた第63回アトピーサロンに参加しました。男性3名、女性5名、スタッフ2名、計10名で行った会の様子をレポをしたいと思います!

前半は参加者がお名前、参加理由、アトピー歴を話す自己紹介です。

・3回目の参加。アトピーを良くするモチベーションを高めるために参加した。幼稚園年長のときに小児喘息が治ったのち、アトピーを発症。治療でステロイドを使っていたが、高校生のとき漢方治療とともに脱ステロイドを行いリバウンドに苦しむ。大学時代にアトピーを受け入れてくれる仲間になんでも話せるようになる。その後症状は改善していった。現在アトピーの状態を記録する「レコーディング」と引っ掻く習慣を変える「コーピング」を行なっている。(20代・男性)

・40歳のころに突発性難聴を患い、治療でステロイドを使ったらアトピーが悪化する。アトピーのことを調べ、滲出液を体の外に出す吸玉療法を自分で行う。改善したものの、仕事の関係で古紙を使うようになってから悪化して全身にヘルペスの発疹が起こる。目にもヘルペスが起こり、失明の危険があると医師にいわれる。危機感を覚え、断食を1ヵ月間行なったらアトピーが顕著に改善した。(40代・男性)

・2回目の参加。アトピーの人がどのような定義をもっているか聞いてみたいと思って参加した。小学生のころからアトピー。中学校、高等学校では部活で野球をしていて、アトピーのことはまったく気にならなかった。30代になってアトピーが少し気になる。マクドナルドやお菓子、清涼飲料水など食事を注意している。夏にアトピーが気になりやすい(30代・男性)

・6回目の参加。妹がアトピー。1〜2年前から情報を求めてセミナーや本を読んで勉強している。最近では断食の重要性を感じ、京都の皮膚科医の考え方に共感する。妹のアトピーを改善させるために治療法を探しまわっているものの「これ以上アトピーのことで動かないでほしい」と言われてしまう。家族の支えの仕方がどうすればいいかわからなくなっている。アトピーの方は周りのアドバイスに対してどのように感じるのか知りたい。(40代・女性)

・アトピーの情報や治療法、モチベーション維持の方法を知りたいと思って初めて参加する。生まれたときからアトピーといわれる。小学校までは除去食を徹底して行い、米や牛肉、大豆の代わりにウサギ・カンガルーの肉やひえ、あわを食べる生活をする。中学校、高等学校でバスケットボール、大学ではラクロスをしていて、アトピーは落ち着く。大学時代に留学して帰国後、アトピーが大悪化して脱ステロイドを決意。悪化が著しくなり、仕事を辞める。この機会にアトピーを改善させたい。(30代・女性)

・息子がアトピー。生まれてからずっとステロイドを塗る。息子がステロイドの影響からか顔が丸くなるムーンフェイスになり、4歳頃まで塗りつづけていたステロイドに疑問を感じる。息子の食事を気にする。心と身体は密接に関わると思い、心理学の勉強を始めてカウンセラーのライセンスを取得。アトピーと家族のあり方を考え、支援する活動を行なっている(60代・女性)

・周りにアトピーのことを話せる人がいなく、共感をして勇気をもらいたいと思って初めて参加する。生後半年でアトピーを発症。ステロイドを塗りはじめる。中学校、高等学校ではテニス部で活動し、アトピーが改善した。アメリカの大学に入学して食生活は乱れていたものの、アトピーはほとんど出なかった。留学後、東京で就職するとアトピーが悪化。ステロイドを2〜3年使用するものの、怖くなって脱ステロイド・脱保湿を行う。職場は理解があって非常に助かっている。現在は保湿とPUVA療法でやや改善している。(30代・女性)

今回のワークショップは「今の悩み・聞いてみたいことをみんなで出し合って解決策を考えよう」

①自分(もしくはご家族)のアトピーの悩み、聞いてみたいことをそれぞれ出します。
②4人1チームになり、それぞれ出した悩みや聞いてみたいことの中から1つテーマを選びます。そしてその解決策について考えます。別のチームと交換してお互いのテーマについても考えます。

「ズバリ! アトピーが良くなるには何が必要だと思いますか」というテーマに対しては
・理解し合える仲間、家族(周りの支援)
・運動(汗をかくこと)
・ありがとう(Happyという気持ち)
・健康的な食事(断食、ファスティング、健全な胃腸)
・姿勢(猫背にならない)
・自立、達成
・楽しいこと(打ち込める趣味、好きなことを明確にする)
・検査(自分の体質や状態を把握する)
・ストレスレス、居心地のいい空間を作る
・人にオープンな気持ちになる
・小さいことを気にしない
・治るという意志

「気持ちを維持・高めるための行為や考え方」というテーマに対しては
・決めたことを行う(コミットを明確にする、目標達成)
・生活リズムを保つ
・仲間と会話をしたり笑ったりする
・アトピーの本を読む
・日記をつける(レコーディング)
・アトピーが良くなると信じる
・自分の良さを認める、信じる
・やりたいことリストを作って実行する
・休息
・好きな曲を聴く
・運動する(朝ヨガ、ストレッチ、散歩)
・人に貢献して感謝される
などの意見が出ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それぞれのテーマに自分なりの考えを書いて出していると、意外と同じ内容になることが多くありました。アトピーを良くしたいと思ったときに、考えることは似ているのだなと思って安心しました。どうしても自分一人で考えただけでは、自分の考えが周りと合っているのかズレているのかわからないので、非常に良い経験になりました。
生活の基本である食事や運動、睡眠は特に気になる点なのだと再確認。気持ちを高める方法は自分が思いつかないこともあったので、実生活に取り入れてアトピーを快方に向かわせようと思いました。
アトサロが終わった後も参加者同士で時間を忘れるほど話していました。少なからず似たような境遇を経験している方同士なので、初対面でも話が盛り上がるのですよね。みなさまの前向きな気持ちに勇気をもらえました!!

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