はるかさん

はるかさん

アトピー発症時期
幼稚園くらいの頃から病院に通っていた
一番悪かった時の状況
中度で、顔に発症して化粧ができなかった
現在の状況
一時的に悪くなることはあるが、通常は軽度

いつ頃から発症し、アトピーはどんな状況だったのでしょうか?

小さい頃から病院へ…

はっきり何歳というのは覚えていませんが、病院には小さい頃から通っていました。常時、湿疹などの症状が出るようになったのは中学生の頃からですが、中学・高校時代はそれほど悪化せず、病院も毎週通うほどではありませんでした。

受験のストレスで悪化

はるかさんのアトピー症状

ひどくなり始めたのは10代後半です。大学受験のため、必死に勉強してストレスが溜まっていたのも良くなかったのかもしれません。
18歳のときに最もひどくなり、顔全体にアトピーの症状が出て、髪の毛が当たると額がかぶれてかゆくなったり、赤くなったりするので、前髪を下ろすことができないほどでした。さらにアトピーの症状が全身に出てくるようになり、あまりにもひどくなって、学校を休んだこともあります。

おしゃれもしたいのに…

10代後半から20代前半というのは、女性が最も輝ける時期と言っても過言ではないと思います。制服に身を包んでいた高校生を卒業し、大学生になって「化粧をしてオシャレするぞ!」と思っていた矢先のアトピーです。ファンデーションどころか、肌を整える基礎化粧品をつけることもできず、悩みました。

当時は、今のようにインターネットが普及していませんでしたから、敏感肌に影響が少ない化粧品などの情報があまりなく、雑誌に掲載してある情報を参考に新たな化粧品を購入して試しては、かぶれて症状がひどくなって病院に行く、ということを繰り返していました。

アトピーの状態が良くなったきっかけは何だったのでしょうか

姉妹で情報交換

私は3姉妹の次女なのですが、姉妹3人ともアトピーだったので、かゆみや症状をお互いに話し合うことで、精神的に気張る必要がありませんでした。それが私にとっては良かったと思います。両親はアトピーではないので、「掻いちゃダメ」とよく言っていましたが、私たちは「今の時期、かゆいよね」と共感したり、「掻くより、冷やした方がいいらしいよ」と情報交換し合ったりして、ひとりで抱え込まなくてもいい環境があったことが大きかったです。

何気なく言ってくれたひとことが気持ちをラクに

母は私たちのことをとても心配してくれて、薬のことや病院のことをいろいろ調べてくれました。私の症状が最もひどかった大学生の頃、母の友人が紹介してくれた東京都内にある病院に診療のため通うようになり、その病院のお医者さんが診察の際に何気なく言ってくれた一言が、私の気持ちを少しラクにしてくれるきっかけになりました。それは「あなたの症状は、そんなに重度じゃないんですよ。中度くらいです。」という言葉でした。

焦らず、開き直って

当時は、化粧したいのに、オシャレしたいのにできなくてとてもツラかったのですが、この言葉を聞いて「あ、そんなに大したことはないんだ。」と思えるようになりました。それまでは、アトピーの患部をなんとか隠そう治そうと思っていて、あせっていたような気がしますが、「アトピーと付き合っていくしかない。」という、良い意味で開き直ったことが良かったのかもしれません。

自分にあう化粧水との出会い

その後、自分の肌にうまくなじむ化粧水を見つけたことも良かったです。しっとりして乾燥しなくなったのでかゆくなることが少なくなり、顔のアトピーが少しずつ改善し、それに伴って体の症状も徐々に軽くなっていきました。まだ完治したわけではなく、今でもかゆくてイライラしたりひどくなって落ち込む事もありますが、良くなったり悪くなったりを繰り返すアトピーと、うまく付き合っていこうと思います。

はるかさんにとって、「アトピーが良くなるために大切だと思うこと」は何でしょうか?

成功体験が記憶に残り、治るきっかけに

大切なのは「受け入れること」だと思います。治そう治そうと思わず、一生付き合っていくものと考え、かゆみやイライラも含めて受け入れること。それから、前向きにいろいろ試してみるのもいいと思います。悩んでいた私が前向きになれた理由は、「化粧したい」「キレイになりたい」と思ったからです。1回だけでも「症状をおさえられて、化粧ができた」という成功体験があると、それが記憶に残り、治るきっかけになると思います。

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2014年8月15日