こんにちは。NPO法人アトピーを良くしたいの横井謙太郎です。

 

神戸で開催された家族療法学会に参加したときに、始めて八巻先生にお会いしました。心理の世界では大変著名な先生ですが、第一印象は、「何て雰囲気の柔らかい方なんだろうか。」でした。

 

先日も、当法人カウンセリングプロジェクトのアドバイスをいただきに駒澤大学を訪れたのですが、本当に私たちのやりたいことを理解して下さり、「聴く」という能力がずば抜けている方だとあらためて感心いたしました。また、「聴く」のあとに、的確なアドバイスがあります。コミュニケーションには、この「聴く」と「話す」のバランスが重要なんだと感じることができます。自分もこの領域を目指したいと思いますが、遥か彼方すぎて、霞んでます(笑)

 

八巻先生の講座にも参加させていだきました。多くの心理学を学ばれてこられた八巻先生ですが、今回のテーマは、「アドラー心理学」についてでした。今、書店に行ってもアドラーコーナーがあるくらい、流行っていますよね。フロイトやユングは昔から有名でした。ではなぜアドラーが今になって注目されたのか不思議ですよね。きっかけは、「嫌われる勇気」という書籍がきっかけと言われていますね。

 

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さて、その講座ではアドラーのについて3つのことを学びました。

【自己決定性】

アドラーは「人間は、自分自身の人生を描く画家である」という言葉を残しているそうです。人生の主人公であるってことですよね。ところが、わたしたちは、困難に出会ったとき、つい周りの人や、環境のせいにしてしまいがちです。過去を後悔することもある。でも、アドラーは人間は環境や過去の犠牲者ではないと言っています。

 

人間は、自ら運命を創り出す力を持っている

 

過去の経験を積み重ねて今の自分があるのなら、そんな自分を変えて、新しい自分を創るのも自分自身だということです。

 

約40年、自分の人生を振返ってもこの通りだと思う、そこには強い精神力があるかないかとか、アトピーだからどうとか、環境悪いからとかは関係なかった。自分の意志が、「自ら運命を創り出す」と考えているかだけだと思う。キャンパスに絵を描くのは自分なんだと思えるかどうか大切なんだ。

 

【目的論】

アドラー心理学の特徴は、現在から未来へ向かう、目的論に根ざしていることだそうです。人間の行動に無目的はありません。例えば、「部下に一人前になってほしいという目的があるから、部下を叱る」など、人の行動はすべて「目的」によって説明できるとされています。わたしたちにとって、大切なのは、今から未来ですよね。原因論である「どうしてこうなったんだ」ではなく、「これから何ができるのか」が重要だとアドラーは考えました。

 

【全体論】

フロイトやユングは、意識と無意識は別物であると考えましたが、アドラーはそこに意義を唱え、意識も無意識も自分自身であると考えました。理性と感情、心と体もセットで1つの個人を形成し、分離不能であると言います。

 

八巻先生の講座では、この3つについて学びました。アドラーの5大理論のうちの3つです。あと2つは、「認知論」と「対人関係論」というのがありますので、こちらも機会があればお伝えしたいと想います。

 

さて、「自己決定性」「目的論」「全体論」は、人生に役立てることができそうですよね。ビジネス、ライフワーク、生活…その中で活かさない手はないなと思います。そして、アトピーを良くするためにも。

 

八巻先生の講座にはアトピーが良くなるヒントがたくさんありました。これをヒントにご自分なりに考えてみることをおススメします。「アトピーを良くするために、アドラーをどう活かすか?」はメルマガでお伝えしていきたいと思います。ご興味ある方は、登録してみてください^^

 

それでは、みなさまのアトピーが良くなりますように☆

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