こんばんは。NPO法人アトピーを良くしたいの横井謙太郎です。今年もあと3日となりましたね。みなさんいかがお過ごしでしょうか。

NPO法人アトピーを良くしたいの理事である、皮ふ科しみずクリニックの院長である清水良輔先生(以下良ちゃん先生)からストレスについてある仮説をの話しをよく聞きます。

 

 

  【掻く】➡ 【悪化する】 ➡︎ 【傷を見てストレスを受ける】 ➡︎ 【さらに掻く】 ➡︎ 【さらに悪化する】  

 

この2次ストレスが悪化のスパイラルを作っているという仮説です。これは、自分の体験からも一致しています。掻かなければアトピーは良くなるということは多くの方がうなずけると思います。全身アトピーの人でも背中や背骨のあたりだけはアトピーにならなかったという話を良く聞きます。これは、届かなかったから掻けなかった、掻けなかったから傷つかなかった、傷つかなかったからアトピーにならなかったということです。

 

でも、かゆいんだから、掻くことを我慢することなんてできないですよね。ところが、本当にかゆいから掻いているのか?と自分を疑ってみるのはとても重要です。もちろん、かゆいから掻いているときもあると思いますが、実はかゆくないのにクセのように掻いているということがあります。無意識に掻いていることがある人は9割以上というデータもあります。これは、掻破行動(そうはこうどう)という医学用語です。

 

一連のいつもの行動の中で無意識に掻いている。   例えば、家に帰って1人になると掻き出すという人がとても多いと思います。掻き出す前の行動にぜひ着目してみてください。家に帰って、玄関の鍵をあけて、靴を脱いで、自分の部屋に入り、服を脱いで、いつもの椅子に座り、両手で首から掻き出す…という行動です。これが掻破行動というのですが、かゆくて掻いているというよりは、無意識にいつもの行動の中で掻いているということがポイントです。

 

掻く量を減らすことができれば確実にアトピーは良くなる。掻く量を減らすには無理に我慢するのではなく、【掻き出す前の行動を変えてみる】ことが重要です。さきほどの例で言えば、【自分の部屋の椅子に座るのではなくリビングのソファに変えてみる】【服をしばらく脱がない】【玄関に入ったらすぐ保湿剤を塗る】など、変化を加えてみるといつもの行動ではないため、掻く量が減っていくことがあります。

 

ぜひ試してみて下さいね^^

 

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