アトピーが良くなるコラム

私がパンを食べない４つの理由

2015年6月29日

カテゴリー：アトピーと食

こんばんは！NPO法人アトピーを良くしたい理事&フリーランス栄養士の中村亜希子です。

現在、私たちのまわりにはたくさんの食べ物が溢れていますね。何を基準にしてその良し悪しを決めたらいいか難しいですが、ここでは栄養士としてアトピーにとって良いか悪いかという観点でお話したいと思います。私がこれは別に食べなくてもいい、むしろ食べない方がいいやと思う食べ物のひとつ、それはパン。普段市販されているパンはほぼ食べません。

理由その１砂糖だらけ

小麦粉
砂糖
マーガリン
パン酵母
発酵風味料
食塩
小麦たん白
加工油脂
乳化剤
酢酸Na

某メーカーの食パンの原材料です。パンによってマーガリンがショートニングになったり植物油脂になったり、人工甘味料や着色料が入っているものがありますが、だいたいどれもこのような成分です。これ、配合は違うけれどクッキーやケーキなどのお菓子の材料とほぼ同じなのです。卵を入れればケーキになります。何も付けずに食パンを食べるとあまり甘さは感じませんが、実は砂糖がかなり入っているのです。アトピーの人にとって砂糖の取り過ぎが良くないのは有名な話ですね。パンを食べるという事は、極端に言えばお菓子食べているようなものなのです。

理由その２農薬だらけ

パンの主成分である小麦粉。日本での小麦粉の自給率はおよそ12%（農林水産省H25年データより）

9割近くを輸入に頼っているのですが、外国からどんな風に小麦粉が日本まで届けられるかご存知でしょうか。小麦をそのまま運ぶとカビが生えたり虫がついたりするので、ポストハーベストという農薬を小麦にたくさん振りかけます。もはや小麦だか農薬だか分からないくらいたくさん振りかけて日本に届けられます。このポストハーベスト、日本では使用が禁止されている農薬のひとつ。市販のパンの99%がそんなポストハーベストにまみれた輸入小麦粉を使っているのです。

理由その３粗悪な油

スーパー・コンビニ等で上質なバターを使っているパンはまず売っていません。

マーガリン
ショートニング

これらは元々液体だった油に水素を添加して固形にしたもの。服でいうシルクや綿ではなく、化学繊維のアクリルやポリエステルです。「トランス脂肪酸」という言葉を聞いたことがあると思います。別名「食べるプラスチック」。プラスチックを食べて身体に良い訳がありませんよね。マーガリンやショートニングはそんな「食べるプラスチック」なのです。市販のほとんどのパンにはコスト削減のためにこれらの油が使われています。

ここで紛らわしいのが「植物油脂」

植物性の油だから身体に良いと思ってた！という方がいるのですが、名前に騙されてはいけません。パンなどに使われている植物油脂はごま油やなたね油などの純粋な油ではなく、加工性植物油脂というこれまたトランス脂肪酸がたくさん含まれた油なのです。これらの粗悪な油はアトピーだろうがアトピーでなかろうがすべての人間にとって良くないものです。

理由その４添加物

市販のパンはこの３つの主成分以外ほぼ添加物。添加物の害は言わずもがな。美味しくするため、長持ちさせるため、しょうがないのですけどね。

この農薬だらけの小麦粉と粗悪な油とたっぷりの砂糖と添加物を混ぜて出来たのが、ふわふわで美味しいあのパンです。なので私はパンを食べません。一切食べない訳ではありませんが、普段の主食はほとんどお米です。米は凄いですよ。

原材料

米

ですから！！

パンよりも腹持ちが良く血糖値も上がりにくいお米はダイエットにも最適です。パンに合わせたおかずは脂質の高いものになりがちですが、それに比べご飯のおかずはヘルシー。ダイエット中むやみにご飯を減らすより、ちゃんとお米を食べた方が満足感もあって良いのです。小麦粉の輸入が多い理由のひとつに、日本の風土が麦を作るのに適していないという理由があります。お米は日本で作りやすいし（自給率96%！）安全だし美味しい。もはやお米よりパンを選ぶ理由がありません。

しかし「健康が気になるけど、どうしてもパンが食べたい！」という方もいらっしゃると思います。そこで今回「自然食材でベーグルを作ってお茶を楽しもうの会」をNPOで開催することになりました！私が講師となって安全で簡単な美味しいベーグル作りを皆さんにお教えします。アトピーサロンとのコラボ企画ですので、「アトピーと食」についていろいろとお話したいと思っています。楽しく和やかなお茶会にする予定なので、初めての方もお気軽にご参加ください♪

この記事で言いたいのは、市販のパンは絶対に食べない方がいいということではありません。どんな食品にも言えるのですが