こんにちは。NPO法人アトピーを良くしたい(アト良く)の中村亜希子です。

2月17日(土)に1年3ヶ月ぶりに名古屋にてアトピーサロンを開催しました。男性6名、女性2名、スタッフ2名、計名で行った会の様子をレポします!

最初に自己紹介。今回は全員初参加の方ということでたっぷりお話ししていただきました。

 

  • 生まれつきアトピー。自己流で脱ステ、キャベツだけ食べる生活をして悪化。一度入院してから、鏡の前で自分を見ながら薬を塗るようにしている。現在はプロアクティブ療法を実践していて調子が良い。(30代・男性)
  • 大人になってから悪化し、入院してステロイド服用もしていた。今は保湿とプロトピックで症状を落ち着かせている。甘いもの、お酒を摂るとかゆみが増すので気をつけている。(30代・男性)
  • ハムスターを飼い始めてアトピーが悪くなった。ステロイドで症状は治まったが、結婚後の引っ越しにより大悪化。湿気の多い家だった。新築の家に引っ越したら良くなってきた。(20代・女性)
  • 妻がアトピー。結婚してから悪化してしまった。皮膚科に行く際は同行してお医者さんの話しを一緒に聞いている。何か力になれればと思い参加した。(20代・男性)
  • 生まれつきアトピー。成人になるにつれストレスで悪化。ステロイドの内服と外用どちらも使用している。(30代・女性)
  • 幼少期からアトピー。中学生で悪化して、20歳のときに脱ステロイド。現在は脱保湿、脱風呂して徐々に良くなってきたがまだ見た目に症状が出ている。仕事でお客様と触れるときに、心ない言葉を言われて傷ついたことがある。(20代・男性)
  • 生まれつきアトピー。20代なかばで悪化して休職中。両親がアトピーサロンに参加し、自分も参加しようと思い来ました。(30代・男性)
  • 生まれつきアトピー。徐々に悪化して、白内障やヘルペスになった。アトピーのコミュニティがほしくて参加した。(30代・男性)

続いてワークショップ。今回は「掻破行動を学んで、掻く回数を減らそう!」というテーマ。参加者の方にはあらかじめ「自分がいつ、どこで、どんな風に掻いていることが多いのか?」を記録してきていただきました。

そもそも掻破行動とは、掻き始めるまでの一連の行動のことで、例えば

【帰宅後、自分の部屋の椅子に座り、テレビを観ながら、前かがみになって、両手で両足を掻きはじめ、徐々にお腹、首、腕、顔という順番で30分ほど気が済むまで掻き続けている。】

↑その前の行動は?

①【服を脱ぐ】

↑その前の行動は?

②【テレビをつける】

↑その前の行動は?

③【玄関のカギをあけ廊下を通り自分の部屋に直行する】

 

というように、このような行動をまるっと「掻破行動」といいます。習慣化して掻いてしまっているクセ、と言うと分かりやすいかと思います。

今回は参加者のみなさまにあらかじめメールをして、自分の行動をモニタリング(観察)してレコーディング(記録)してもらいました。そしてアトサロ当日、コーピング(対処法)をみんなで考えてもらいました。コーピングとは掻く前の行動をユニークに変化させるというもの。

例えば、①【服を脱ぐ】を【服を脱がずに風呂に入る】に変えてみる。一見「え!?」と思うようなことが効果的なのです。参加者のみなさまにも考えてもらいました。そのアイディアの中のひとつを紹介します。

いつもトイレでズボンと下着を脱いだときにわーっと掻いてしまう方がいらっしゃいました。締め付けから解放されて、ホッとして、人目の無い完全個室。トイレで掻いちゃうアトピーの方は多いです。

その方へ対するアイディアの中で面白かったものがこちら

 

【便座カバーに寄せ書き】

 

用を足す前に便座は必ず目に入ります。そこに自分への応援メッセージを書いておくというもの。面白い。また名古屋でアトサロ開催するときはその便座カバーをぜひ持ってきていただきたいですね!笑

また東京以外でも定期的にアトピーサロンを開催しますので、ご興味のある方はぜひ遊びに来てくださいね^^

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