こんにちは。NPO法人アトピーを良くしたいの横井謙太郎です。

今日は節分ですね。みなさん、恵方巻きは食べましたかー?巻き寿司を一本切らずに食べることは「縁を切らない」という意味が込められているそうです。ぼくらのコンセプト、「みんなでHAPPYになる」を大切に今後も活動を続けていきたいと思います。

 

さて、本題ですが、【家族システム】という言葉を聞いたことがありますか?これは心身医学の言葉ですが、アトピーを良くするためには非常に重要なキーワードになります。アトピーがしんどいとき、カラダもしんどい、ココロも凹む、これはごく自然なことですよね。中には強靭な精神力を持っている人もいるかもしれないけど、少なくても僕はそうではなかった。

 

生まれてから学生までの間、母は懸命にぼくのアトピーを良くしようとした。ときには母を恨み、なぜおればかりがこんなカラダなんだと思ったこともある。それでも母は懸命だった。ステロイドをやめ、食事も徹底して自然食品で料理をする。保湿剤や良いと思う化粧品を試してみる、ときには掻いてもいいと言ってくれる、本人以上に不安と戦い続けた強い女性だ。甘えから当たってしまうこともあったけど、その存在は確実にココロの支えとなっていた。

 

結婚を決め、25〜27歳までの2年間でアトピーが良くした中で、妻の存在も大きかった。何とかしたい!という僕の行動を見て一緒に戦ってくれた。途中、アトピーの治療で大ゲンカをすることもあった。でも、アトピーというコンプレックスに対して、気兼ねなく話すことができるその存在は、大きなココロの支えとなっていた。

 

理事の清水良輔先生(良ちゃん先生)に興味深い話を聞いたことがある。親子で診療に来る場合、圧倒的にママと子供というケースが多いそうだ。診療にパパが参加するようになると、子供のアトピーが良くなるケースがとても多いという。これは、医学的な根拠はない。

 

この話を聞いたときの僕の勝手な妄想だが、きっとママがパパに子供のアトピーについての不安を話したに違いない。本心を伝えたそのとき、パパはその言葉を受け止め治療に参加した。すると、ママの気持ちは少しづつ楽になってきた。そのことでママとパパのコミュニケーションが変化してきた。その両親のコミュニケーションを聞いていた子供にも変化があらわれる。子供も気持ちが楽になり、楽しくなってくる。これが、アトピーが良くなる仮説だ。

 

アトピーを良くしようというときに、どうしても手段に目を向ける。でも、ココロに目を向ける、その人の気持ちに目を向けることで、アトピーが良くなっていくことがある。それを世の中に広めていくことがぼくがいる意味なんだと思う。

 

家族システムは、ママやパパでなくてもよい。いない家庭だってある。おばぁちゃん、おじいちゃん、兄弟、パートナー、恋人、親友、NPO…

 

【システムを意図的に作る】というと少し策略的に聞こえるだろうか?でも、アトピーを良くするためには必要なことだとぼくは思う。

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