こんにちは。NPO法人アトピーを良くしたいの横井謙太郎です。
今回のテーマは「発想の転換」です。
みなさん良くご存じのように、アトピーは医学的に原因がいまだ解明されていません。あれ?、でもたまに「○○大学でタンパク質がアトピーの原因と解明」、「△△大学でアトピー原因は菌!」なんてタイトルでニュースの記事を見たことあるよ!という方も多いと思います。しかし、あくまでもラットを使った研究の段階であること、副作用のない薬が開発され世に流通するまでには20年くらかかるということを考えれば、研究は将来のためにもちろんとても大切なことですが、現段階では実際に解明されたとは言えないと思います。これと言った解決策がない状態に変わりありません。
そんな状況でこれといった特効薬がありません。だから、いろいろな説がでてくるわけですよね。ステロイドをちゃんとぬらなきゃダメ、ステロイドを塗っちゃダメ、ホコリが悪い、日光には当たっちゃダメ、ダニが悪い、油が悪い、甘いものは食べちゃダメ、保湿しなきゃダメ、保湿しちゃダメ、清潔にしなきゃダメ、汗をかいちゃダメ、腸は大切にしなきゃダメ、猫背はダメ、ペット飼っちゃダメ…
それぞれに、ロジカルに説明されています。でも、これ全部守っていたら、どんな生活になると思ってんだー!!と叫びたい。どれも医学的根拠はないということをまずは知っておく必要があります。その上で、試してみて自分に合うものがあればそれを取り入れてみる。
例えば、「汗をかくことが怖い、かゆくなるからイヤだ」というイメージをもっている人は非常に多いですよね。「汗をかいていた時期の方が実は調子が良かった」とか「運動していた時方がアトピーはよかった」とう経験があると発想の転換がしやすくなります。先日のメルマガでも良ちゃん(皮膚科医清水良輔先生)話を掲載しながら説明した通りです。
「〇〇がダメ」という言葉はパワフルさがないんですよね。ぼくたちが一番言われてきた言葉。
「掻いちゃダメ!」
これ言われると、余計に掻きますよね(笑)ここで、「発想の転換」です。「掻いてもいいのかもしれない」。心のゆとりが生まれることでアトピーの調子が良くなることだってあります。
「日光に当たっちゃダメ」→
「紫外線の有用性は発表されているし、もしかしたら適度なら当たった方が良いかも」
「ペットは飼っちゃダメ」→
「アニマルセラピーって言葉があるくらいだから、癒しの効果の方があるかも」
「猫背はダメ」→「姿勢は美しくいたいし、ついでにアトピーも良くなるかも」
「甘いもの食べちゃ絶対ダメ!」→「たまにはご褒美でケーキを食べよう!」
「アトピーである自分はダメ」→ 「アトピーであることで得たことは本当にないだろうか?」
こういった発想の展開を入れてみる。うまくいかなくても、一段深いところで物事を考えてみる。こういった思考がアトピーを良くさせる。アトピーとはギリシャ語で「奇妙な」という意味ですよね。奇妙だとしても自分の考え方一つで、前進し、そして行動し、アトピーは良くなるものだと思います。^^
それでは、今日はこのへんで。みなさまのアトピーが良くなりますように☆