こんにちは!
今日は、脳のお話。
アトピーの大きなの悩みは、
「掻く」という行為だと思います。
「掻く」→「肌が傷つく」→「肌が荒れる」→「痒くなる」→「掻く」
という繰り返しです。
よく、アトピーのお子さんを持つ親御さんや、
アトピー本人でもそうですが、
「掻いてはいけない」
と言われたり、自分自身に言ったりすると思います。
「そんなにキツく掻かないの」
「ポリポリ掻いちゃダメ」
そんなことを言ったり言われたり。
実はそれは逆効果で、
人間の脳というのは、
否定形を理解できないそうです。
そう、
「掻いてはいけない」
は脳のとっては、理解ができないのです。
例えば、
「黄色いパンダを想像しないでください」
と言われると、
黄色いパンダを想像してしまいます。
脳は否定形ではなく、
潜在的に名詞や動詞をそのまま理解します。
行動に関しては、例えば、
「散らかしてはいけない」
「食べ物を残してはいけない」
この場合、「散らかす」「食べ物を残す」ということを、
脳は意識してしまうのです。
「緊張しないように、緊張しないように」
とかんがえると余計緊張することありませんか?
それは脳が「緊張」という言葉を潜在的に意識してしまうからです。
それでは、どうすればいいのか。
否定形で物事を考えるのではなく、
脳に送る信号の種類を変えればいいのです。
「散らかしてはいけない」→「きちんと片付けましょう」
「食べ物を残してはいけない」→「食べ物は大切に全部食べましょう」
「緊張しないように」→「リラックス、リラックス」
そう否定形から肯定形に。
話は戻って、
「掻いてはいけない」
脳は、
掻いてはいけない、掻いてはいけない、と思うほど、
「掻く」
ということを意識しています。
そのため、結果として、
いけないと分かりつつ掻いてしまう。
という事になります。
でもこれは当たり前のことなのです。
だって脳が潜在的に意識をしてしまうから。
肯定形にする方法は人それぞれだと思いますが、
「撫でてみよう」「冷やしてみよう」「洗ってみよう」
など、自分や家族にあった方法で、
脳に肯定形の信号を送ってあげると、
少し楽になるかもしれません