こんばんは。NPO法人アトピーを良くしたいの宮本です。
少しご報告が遅くなりましたが、3月に開催された熊本に住む浅見くん主催のイベント「アトピー座談会 in 熊本」に参加してきました。以前、浅見くんは、東京のアトピーサロンにわざわざ参加してくれたことがあり、そのときに知り合ったことがきっかけでした。
浅見くんは信念が強く、行動力ある若者という印象です。実は、彼は熊本出身ではないのですが、それでも多くの友人が熊本県内にいます。持ち前のコミュニケーション能力を存分にいかして、アトピーの人を知り合いづて、もしくは道端で声かけたり、居酒屋で隣のテーブルになった人に声かけたりして集客しました。その結果、会にはアトピーの人2名、アトピーはもっていないがこの取り組みに興味がある人2名、自分と浅見君と6名で開催することができました。
浅見くんファシリテーターで、「アトピーを完全になくすための方法」というテーマについて話し合うことで進行したいがどう思うか聞いたところ、今回の参加されたYさんから、「なかなか答えが出ないのではないか?」という意見がでて、意見交換会や情報交換の場となりました。この方向性は当法人とほぼ同じなので、自分としても違和感なく入ることができました。
Yさんはアトピーに対してかなり嫌悪感を抱いていて、アトピーじゃない人がいる場所で、アトピーのことは話したくないと言っていました。以前、土佐清水病院に行っていたそうで、脱ステで良くなったという見解はあるものの、特にそのやり方を押し付けている感じでもありませんでした。もう1人のIさんは農家で、幼少期からずっとアトピーとつきあってきたそうです。Yさんとは違い、アトピーを受け入れるといったあり方で、今もステロイドもうまく使っているそうです。
そんな考え方の違う2人が口をそろえて言っていたことがとても印象的でした。
「熊本には情報が少ない」
もちろんネットで情報は手に入るのですが、それを信用していいのか人に相談できないことが悩みだそうです。自分が東京のアトピーサロンにずっと参加して聞いてきた体験談や、神戸・大阪・名古屋で参加してきた情報を話すと、とても有意義だと言ってくれました。この情報社会の中においても、地方格差があるのだなと改めて思ったし、インフラはあるのだから情報がうまく伝わる仕組みさえ構築できれば、このような問題は解決できると思いました。
最後にIさんが言っていた言葉がとても印象に残りました。
「アトピーは個性だ!」
そういう捉え方をして前向きに生きている人が熊本にはいたことがとても嬉しい。今後、地方にどのように貢献できるかを考え続けていきたいと思います。