こんばんは。NPO法人アトピーを良くしたい(アト良く)の横井謙太郎です。

 

世界を笑顔にし、ユーモアな研究に贈られるイグ・ノーベル賞。毎年日本人が受賞しています。2015年は、大阪寝屋川市のアレルギー専門クリニックを開業している木俣肇院長が、『キスをすると、アレルギー反応が軽減するという研究を発表し受賞しました。

 

ステロイドよりもキスの方が効果があるとでも!?と思いましたが、心理学の観点からは効果があるだろうなとも思います。

 

実験は、アトピー性皮膚炎患者30人、アトピー性鼻炎患者30人、アトピー患者ではない30人で、行われたそうです。

 

被験者たちは個室に入り、それぞれの恋人やパートナーと30分間のキスをするというもの。キスの前と後に、アレルギー反応の強さを調べるための皮膚テストや血中成分を測定します。IgEという免疫グロブリン(抗体)が減り、アレルギー反応が抑えられたと結論付けたそうです。

 

IgEを指標にしているので、アトピーに本当に効果があるかはちょっと微妙だとは思いました。アトピーの場合、このIgEの数値はかなりふれてしまうことが経験上あるからです。つまり、アトピーの調子が悪い時でもIgEの数値は低かったり、その逆があるんですよね。

 

ただ、幸せホルモンと言われるオキシトシンが分泌され、心理的にも安心するということは、とても大切なことなのだと思います。

 

2016年のイグ・ノーベル賞で注目したいのは、鏡を使うとかゆみが軽減するというもの。ドイツの研究チームが受賞したそうです。いやー、ほんとにユニークです。

 

例えば、右腕がかゆいとします。で、鏡に自分の姿を映して、かゆくない左腕を掻いてみます。そうすると、実際にかゆいはずの右腕がかゆくなくなるという実験で、効果があったそうです。

 

SONY DSC

SONY DSC

なんでも、鏡に写すことで、左右があべこべになり脳が混乱するためだそうです。私もかゆくなったときには、試してみたいと思います。

 

皮膚科学会でも掻破行動をセルフモニタリングするときに、鏡を使うと良いという発表がされています。やってみて本当にかゆみが軽減するのであれば、やらない理由はありません。鏡をうまく使ってみてはいかがでしょう。いまいち効果がないなら次の対策を考えましょ。はじめから、そんな馬鹿な…と否定するのでは変化は起こりません行動し続けること、これがアトピーを良くするコツです。そして、疲れたら休息を忘れずに。

Pocket