こんにちは!「NPO法人アトピーを良くしたい(アト良く)」事務局の朝倉優です。

 

今年は、類を見ないほどの猛暑ですね。みなさんはぐっすり眠れていますか?私は寝苦しくかゆいので、エアコンを常につけて寝ていますが、それでも夜は無意識に掻いてしまっています。今回は、そんなかゆさが見える化できるアプリが開発されたので紹介します。

 

マルホ株式会社は7月5日、睡眠中の掻き動作を計測し、かゆみを評価するApple Watch用アプリ「Itch Tracker」を同日から公開しました。かゆみの程度を見える化することで、アトピー性皮膚炎など皮膚疾患でかゆみを抱える患者らと医師らとのコミュニケーションや治療に役立つツールとして期待されています。

 

かゆさについて話をすることがありますが、確かに主観ですよね。「蚊に刺された程度」「叩いたりつねったりすれば治まる程度」「掻くことしか考えられない程度」「皮膚ではなく骨のあたりがうずく程度」などかゆさはさまざまな表現をされています。耐えられるかゆさの許容範囲も人それぞれです。「かゆさなんで我慢できる」という言葉に傷ついたことがある人もいるかもしれません。私もこのかゆさを知らせる方法がないのが辛いと思ったことがあります。

 

アトピーとアップルウォッチ

 

開発された「Itch Tracker」が広がれば、かゆさのレベルがわかるようになるかもしれません。例えば、騒音は「ささやき声」「普通の会話」「騒々しい街頭」「地下鉄の車内」「電車が通るガード下」と音を数値化してわかりやすく表現されています。これからは、かゆさも数値化されて理解されるとともに、医師とのコミュニケーションが取りやすくなり、適切な対処法も明確になるかもしれません。

 

寝てるときにしか計測できないことや寝ながら腕時計をつけることのストレスなど、課題は多いかも知れませんがかゆさについて注目が集まることは素晴らしいと思います。数値を測りながら、夜に掻かかないための工夫をすることで、その変化を見ていくことができます。寝る場所を変えたり、寝具を変えたり、寝間着を変えたり、寝る間にストレッチをしたり、アロマを炊いたりすることで、数値に変化が起こるかもしれません。変化が客観的な評価として改善していたら、やる気が高まってさらに好循環が生まれそうです。アトピー改善のために試してみてみる価値はあるかもしれませんね。
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