いつ頃から発症し、アトピーはどんな状況だったのでしょうか？

幼少期からアトピーだった

幼少期からアトピー体質だったようで、小学4年生ころにかなり悪化して学校でも「どうしたの？」と常に聞かれていました。このときはステロイドで症状を抑えていました。
中学校から高校2年まではなぜかアトピーが治まって、ほとんど薬も使わず痒みもなし。高校3年頃からじわじわ悪化し始めて、大学進学で横浜に移ってからはドンドン手が付けられなくなりました。

あらゆる手段を試すも

横浜に住まいを移し、アトピーが悪化してきて、このままでは青春を謳歌できないと思い、親に資金を出してもらいながら、さまざまな手段を試しました。
ステロイドは使わずに、酵素ドリンクに始まり、経皮毒関連、玄米、有機野菜、水道水の排除、肉排除、コーヒーエネマ、酵素浴、サプリメント…etc。どれだけお金使ったか分かりません。両親には申し訳ない気持ちでいっぱいです。
しかし、アトピーは一向に良くならず、ほぼ寝たきりの状態になって、大学も休学（その後退学）して、実家の田舎環境で療養することになりました。このときは鬱も併発していました。。

アトピーの状態が良くなったきっかけは何だったのでしょうか

海外滞在に命を懸けた

大学もやめアパートも引き払って実家に戻ってきて引きこもり、毎日アトピーの痒みと痛みに耐える日々。あらゆる治療を試すも、効果もさほどなく、万事休す。正直「死ねたら楽だな」そう思う毎日でした。
そんな中「海外に滞在するとアトピーが治る」という情報をネットで発見します。さらにタイに移住した知人から、「タイにいるとアトピー出ないのに日本帰ると再発する」なんて情報もゲットしました。

海外なら拳銃が入手できるから、海外に行ってみて良くなったらそれでいいし、ダメだったら拳銃で頭打って、自殺しよう。そう決心して、海外滞在でのアトピー治癒に命を懸けました。
「発展途上国ではアトピーが少ない」、「綺麗な海ではアトピーが治癒する」という情報をもとに、ひとまずタイのプーケットに飛びました。タイでは重症アトピーはきわめて珍しく、現地の人に怪しまれまくりましたが、2週間ほどで自分でも驚くほど、回復し良くなりました。下の写真は、出国前、3日目、5日目、10日目、14日目です。

その後、アトピーとそれぞれの土地の相性テストや、旅行や留学をかねて、ネパール、フィリピン、カンボジアに滞在。
ネパールの寒い地域や、大気汚染のひどい大都市ではアトピーが少し出ましたが、それ以外の地域ではアトピーに悩むことはありませんでした。
結局フィリピン留学で英語を鍛えてから、今はカンボジアで働いています。

だいきさんにとって、「アトピーが良くなるために大切だと思うこと」は何でしょうか？

東南アジアに滞在すれば治ると思っています。フィリピン、カンボジアだとアトピー患者はほぼいなくて、アトピーという概念もないので、現地の人にアトピーという病気を説明するのにいつも苦労します。真冬の乾燥と寒さで悪化するタイプは、東南アジアが合うと思います。そんなに費用も高くはないですし。

それと、「覚悟」というのが大事かなと思っています。
僕の場合、親に治療費を出してもらって、アトピーが自分の逃げ場になっているところも少なからずありました。もちろん本当に症状は辛いし、痛くて痒くてたまらないんだけど、アトピーに甘えて、アトピーを他人のせいにしている自分がいたような気がします。治すのも悪化させるのも全部自分次第で、自分の人生は自分が創るんだ！という覚悟を持ってから、海外滞在という方法を実行して、いまこうしてカンボジアにいるんだと思います。

あとは症状を受け入れるというか、アトピー以上に優先順位の高いものを持てたら最高だと思います。結局アトピーが治るという理由で東南アジアで就職活動して、いまカンボジアに来ましたが、やはり痒くなる時はめちゃくちゃ痒いです。日本にいたときと比べれば、マシですけど、痒いものは痒い。それでも今やっている仕事が面白いし、お金稼がないと餓死するので、アトピーが痒くても「痒いな。でもまあ、こんなもんか」と受け流すことができるようになります。

もし僕の脳内がアトピーを治すことだけで100パーセントならば、この痒みを受け入れられずに、カンボジア以上にアトピーにいい場所を探しに行くでしょう。でも、そんなことしていたらキリがないし、人生がアトピーだけで終わってしまうのがイヤなんです。

僕は、この痒みとずっと付き合っていくと思っています。ある程度の痒みと付き合いながら、アトピーよりも熱中できるものを見つけることが、僕流のアトピーの良くし方なんです。
みなさんには、アトピーより熱中できるものってありますか？

Tweet

Pocket

2015年4月29日