こんにちは。NPO法人アトピーを良くしたいの横井謙太郎です。

 

最近、「ダイバーシティ&インクルージョン」って言葉を良く耳にするようになりました。一般的には企業で使われていることが多いようです。

 

ダイバーシティは「多様性」、インクルージョンは「受容」という意味です。

 

ダイバーシティには、外面の属性(国籍、人種、性別、年齢、障害の有無など)や、内面の属性(経歴、価値観など)があります。インクルージョンは受容ですから、それら異なる属性を、受け入れて尊重し合っていこうよ!と言っているわけです。

 

グローバル化が進む企業では、国籍の違いが一番わかりやすいと思います。国が違う、人種が違えば、文化が違います。それを尊重し合う、浸透させていくには、組織のトップの意識がまずは大切です。それがブレイクダウンされ、浸透していく。組織はトップの考え方次第です。M&Aの場合もそうですよね。A社がB社を企業買収したようなケースです。A社の中にB社だった社員の人たちが入ってくる。企業文化の違いを尊重し合えるかどうか?が成功を左右させると思います。

 

LGBTはどうでしょうか?日本にもこの言葉は浸透しました。でも、まだまだ本人からしたら、生活しづらい面が多々あるのではないでしょうか?

 

では、アトピー性皮膚炎はどうでしょうか?

 

アトピー有症率は人口の10%と言われていますから、もはやマイノリティではないように思います。「アトピーはかゆい病気だ」ということは、アトピーの人でなくても知られています。でも、ただかゆいだけではなくて、かゆいの先にたくさんの問題がある。夜眠られない、仕事ができない、うつ病、白内障、いじめ、自殺・・・。例えば全身100ヶ所蚊に喰われてたら、かゆくて眠れないと思います。それが何十年も続く。気が狂いそうになる。でも、社会には、ただかゆいだけと見られてしまう。それは、死に直結しないから。難病指定されることもありません。原因不明なのに。

 

私たちにできることは、大きく2つあります。1つは、「社会に理解してもらうこと」。もう1つは「社会のせいにしないで、自らアトピーを治しにいくこと」です。

 

そんな混沌としているアトピーの世界をHAPPYにする、そのために「NPO法人アトピーを良くしたい」が存在しています。

 

はーと

 

最後に。社会全体を俯瞰して見れば、苦しい!辛い!と思うのはアトピーの私たちだけではありません。当然のことなのかもしれないけど、精一杯になってしまっているときは、周りが見えなくなるものです。癌で若くしてなくなった友人がいます。肝硬変でステロイドを飲まなければ死んでしまう友人もいます。相対的にみるべきでないのかもしれないけど、私たちアトピーは選択肢があるだけ良いのかもしれないと思ってしまいます。

 

辛いときはつらいと言うべき。ときには俯瞰してみることもするべき。HAPPYとは何かを探求すべき。

 

そんな風に思います。

 

D&Iが本当の意味で浸透した社会は、きっとHAPPYなんでしょうね。

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