みなさん、こんにちは。アトピーを良くしたい、プロボノメンバーの若月麻里子です。先日、私の温泉旅はアトピー改善が目的で始まったとお話させていただきました。(前回のコラムから3か月以上経ってしまいましたが・・・。)

 

アトピーに高い効能のある温泉地といえば、北海道の「豊富温泉」群馬県の「草津温泉」などがよく名前に上がってきますよね。豊富温泉や草津温泉についても、過去にアト良くメンバーがブログやコラムに記事を書いていますので、ぜひそちらもご参照ください。

 

今回は、私が愛してやまない群馬県の「四万温泉」について書いてみようと思います。四万温泉に行き始めたのは、かれこれ7,8年前、私が入っていた社会人温泉クラスのメンバーと一緒に1泊温泉旅行に出かけたのが最初だったと記憶しています。群馬県は、草津温泉、伊香保温泉、万座温泉と名だたる有名な温泉地が多い中、四万温泉はその陰にひっそりと佇むこじんまりとした温泉街です。草津温泉のような大人気温泉地とは違い、大規模な娯楽施設などはないのですが、静かにのんびり温泉を楽しみたいという方には向いている場所だと思います。

 

 

  • アトピーの観点からみた四万温泉の良いところ

 

前回のコラムでもご紹介しましたが、四万温泉の泉質は、「ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉」という種類のものになります。お湯自体は無色透明で、硫黄泉のような強い臭いはありません。お湯自体の感触も、とろみがあるというよりも、さらっとした柔らかい感じです。初めて温泉に入ったときの印象としては、「肌への刺激が少ない優しいお湯」といった印象でした。泉質によっては入った瞬間に肌が痒くなったりすることもあるので、最初は少し緊張したのですが、四万温泉は入っている最中も肌があまり痒くならず、温泉から上がった後も薄く保湿剤をのばしておくだけでしっとり感が長時間持続するような感覚があり、体を掻くこともあまりなかったので、最初から相性が良いなと感じました。また、痒みが出ないということは、よく眠れるということにもつながり、いつもよりもぐっすり眠れたように思います。アトピーは入浴した後の乾燥が元で痒みが倍増することもあるので、入った後にうるおいが保たれて痒みが出ないというのは、私にとっては非常に重要な要素なのです。

 

 

加えて、アトピーとは直接関係はないかもしれませんが、四万温泉は飲泉ができる温泉で、特に胃腸障害や食欲増進に効果があると言われています。私は四万温泉に行ったら必ず飲泉します。子供の頃から普通の人よりも胃腸が弱く、すぐお腹の調子が悪くなるので、この点でも非常にありがたい泉質だったりするのです。飲泉したことで劇的な効果を感じることはありませんが、よくよく考えてみると四万温泉滞在中にお腹の調子が悪くなったことはないですね。(実は他の温泉地ではお腹を壊したとこともあります。)四万温泉のたいていの旅館には飲泉所が設けられていますし、屋外にも飲泉できる場所が2か所ほどありますので、ぜひ飲泉も試してみてほしいです。

 

 

  • 温泉地としての四万温泉の良いところ

 

その他、アトピーの観点からではなく、純粋に温泉地としても利点を上げるとすると以下のような点があるのではないでしょうか。

 

  • 都心からのアクセスの良さ

東京駅から四万温泉直通の高速バスが出ています。片道4時間ほどかかりますが、バスに乗っているだけで自動的に温泉街に連れて行ってくれるので楽チンです!(埼玉近辺にお住まいの方は、新越谷駅、川越駅からも直通高速バスが出ています。)目的地を決める際に、アクセスの良さって結構大事じゃないですか?

 

  • 無料の共同浴場や足湯がある

温泉街には、「御夢想の湯」や「河原の湯」といった無料の共同浴場が4つあります。温泉街の住民の方が優先で9時~15時までと利用時間に限はありますが、観光客でも入れますので、地元住民の雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。(ちなみに私は「御夢想の湯」に入ってみました。)また、共同浴場はハードルが高いという方は、足湯が3か所ありますので、ここでおしゃべりしたり、本を読んだりしながらのんびり足を温めて血行促進を図るのも良いかも!

 

  • 自然も堪能、適度に楽しめる温泉街

温泉街には、「四万ブルー」という独特な青みと透明感を持つ四万川が流れており、この川沿いに温泉街が南北に広がっています。群馬県民のソウルフード「焼きまんじゅう」を売るお店や、「温泉マークカプチーノ」で有名な「柏屋カフェ」、足湯に浸かりながらソフトクリームをいただける「おきなや」さんなど、小規模ながらも飲食店やカフェが点在していて、まったり過ごすにはうってつけです。

 

 

四万温泉の最奥には「奥四万湖」という人口湖があるのですが、ここのターコイズブルーも素敵です。私はまだやったことはありませんが、夏にはカヌー体験やキャニオニングもできるようです。また、温泉街のちょっと手前には群馬県の天然記念物でもる、「甌穴」と呼ばれる観光スポットもあり、夏は特に涼しさを体感できる場所でもあります。温泉街には軽くハイキングできるコースなどもあり、自然と温泉の両方を余すところなく楽しめますよ。

 

 

また、強力な酸性泉で有名な草津温泉も同じエリアにあるのですが、以前草津温泉のハードなお湯で1週間湯治をしてきた後に、仕上げとして四万温泉に立ち寄った際には、肌が落ち着きを取り戻し、心身ともにホッとするという経験をしました。この2つの温泉は全く泉質が違うので、両方入ってみると一目瞭然で違いがわかり面白いかと思います。草津温泉のお湯がいかに熱くてパワフルか、身をもって体感できますよ!(ちなみに、私の場合は、アトピーに対して戦闘モードになっていているときは草津温泉、気分的なリラックスも含めた湯治をしたいときには四万温泉といった使い分けをしようと思っています。)

 

ぜひ、ご興味があればご家族、お友達、もしくはおひとり様でも行ってみてくださいね。(おひとり様の場合、週末は難しいですが、平日であればおひとり様歓迎プランをやっている旅館もありますので。)

 

参考サイト:四万温泉観光なび http://shimaonsen.com/

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